皆さま、こんにちは!愛し合っていますか?
小川正美です。
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
「年末年始自己肯定感爆上げ企画」と銘打ったシリーズですが、今日の記事は、「単純に気付きが降ってきた」というだけで、もはや企画ではないのでシリーズから外そうかとも思ったのですが、なんか「爆上げ企画」っていうのがいいよね~と思っているので継続しまーす。
★ちなみにシリーズ①②はこちら
で、本題です。
元日の今朝、私は、布団の中の猫たちの温もりと左腕の重み(メスのハナちゃんは腕枕が大好き。わたしゃ男子か!)を感じながら目覚めました。
窓越しに、冬の快晴の青空が広がっているのが見えました。
「今年も、元旦は晴れたなあ。元旦の晴天率ってマジですごいわあ。」などと思いながら、いつものように後頭部あたりの筋肉や骨の接合部を緩める感覚で、ボーっとしていましたら、ふと、
ロースクール時代の元カレ(かなりの年下、結局司法試験には合格しなかった)に対して、
ずっと、私が彼を愛し、愛させた結果、彼を不幸にした、
と思っていたけれど、
彼も私を愛し、私を愛させていた。彼の選択でもあったのだ。
だから、彼を不幸にした、だなんて、私が判断できることではないし、たぶん不合格になったことも、私との交際に原因がなかったわけではないにせよ、それも含めて、彼が選択したことなんだ。
という言葉がふっと湧いてきました。
頭で考えれば、当たり前のことですし、何度も自分に言い聞かせてきたことでもあるんですけれども。
心から納得していなかった、腑に落ちていなかったのです。
年上の私がしっかりと交際をコントロールしていなかったら、私が母を亡くしてしんどくて彼の優しさを利用して甘え過ぎたから、私のせいで、彼は、司法試験に落ちた。
私よりもずっと弁護士になりたがっていたのに、モチベーションの低い私が合格して、彼が不合格になった。
私のせいだ。
そんな思いが、ずっとありました。
数年後、彼が別の道で社会人として歩んでいて、分野は違えど彼がやりたかった社会貢献の仕事だと知った時は、本当に安堵しました。
それでも、罪悪感はまだ消えていなかったんでしょうね。自分が年齢が10歳以上上だった、当時彼は社会人経験がなかったということも、より私の責任感や罪悪感に拍車をかけたように思います。
その彼以降、私は「助けたい症候群」に罹ってしまいました。
以前よりも、恋愛がうまくいかなくなりました。
最初のうち、それは私の年齢が上がって自分の女性としての価値が減ったからだとか、仕事が弁護士だからだとか、いろいろと自分の外側に原因を見出そうとしていましたが、
真の原因は、一言で言えば、自分に自信が無く、私自身が自分を大切な存在であると認めて愛していなかったことでした。
自己肯定感、自己価値が低いので、人からもそのように扱われることを、無意識のうちに望み、そうした現実を創り上げる。
具体的には、自分を大切に扱わない人に恋をして「やっぱり私は大切にされない」を証明したり、せっかく両想いになっても謎のおそれが発動して関係性を破壊するような行動(拗ねたり怒ったり逃げたり)をしてしまったり。
そんなにも自分の価値を低く見積もるのは、彼に対する罪悪感がなせる業でした。
私は悪い女です
だから私に貴方を助けさせて下さい
罪を償わせて下さい
無意識のうちに、こんな風に思っていたようです。
同時に、弁護士の仕事で若手だったころに自分の理想とするような弁護活動がなかなかできずに苦しんだことも、「助けられない私」のセルフイメージ強化に一役買い、結果として、「(上手く助けられないから)助けたい症候群」を悪化させました。
でも、周囲を見回しても、私の理想とするような弁護士などいません。つまり、私の理想は高すぎたのです。
高すぎる理想を描いたのも、罪悪感の仕業だったかもしれません。
恋愛でも、自分と同じように傷ついていたり、罪悪感を抱えていたりして、助けが必要そうな人を「助けたい症候群」に罹っていました。
それは、本当は、「自分が助かりたい」「自分が助けて欲しい」気持ちを外側に投影して、人を助けたかっただけなのですけれども。
心の奥底の潜在意識に罪悪感があると、自分を罰するためにツラい状況を創り出します。
人との関係性においても罪悪感があるので、補償行為といって罪の償いのために良い人になろうとします。
しかし、良い人になろうとして頑張って良いことを行っても、その行為に対して感謝をされたとしても、無理をして頑張ったことや罪悪感によって自分を攻撃したことでエネルギーを使い果たし、人からの感謝の気持ちを本当の意味では受け取ることができません。
「こんなことぐらいで褒められても困る」「まだまだ自分は頑張らなければ価値がない」「自分がやった行為には価値があったかもしれないが、自分の存在には価値がない」・・・などなど。
せっかくの感謝の気持ちを受け取ることができないので、感情エネルギーが上手く循環せず、人との繋がりを感じることができません。ツラいですよね。罪悪感の思う壺です(笑)
でも、顕在意識では、当然ながらツラい状況はイヤなので、そこから逃れるべく幸せになりたいと願います。
だから、パートナーを求めるのですが、そのパートナー(候補)に対しても、潜在的に罪の意識を投影してしまうので「助けたい」と、補償行為をしてしまう。
パートナー(候補)を選ぶ段階でも、助けが必要そうな罪悪感が強そうな人を無意識に選んでしまう。
そうすると、前述のとおり、自分が罪悪感をベースにしているため、喜びや感謝といったポジティブな感情で繋がることがなかなかできない。
でも、パートナーとは繋がりたいから、罪悪感で繋がってしまう。
罪悪感で繋がると、往々にして心理的距離が近過ぎて、自他の境界線が曖昧になり、支配・被支配の関係になったり、過干渉になったりします。この状態を癒着といいます。
心理学の解説みたいになってきましたが(笑)、私の場合、
私に癒着の意識はなくても、無意識に近づき過ぎるのか、相手から距離を取られたり、
相手が私の補償行為感を感じ取ってその人の罪悪感を刺激されるのか、私に攻撃的になったりしていました(罪悪感が強いと自己攻撃に耐えかねて他者攻撃に転じることがよくあります。)。
恋愛の相手を変えても、同じようなことが頻発しました。
私がそういう相手を選択したという問題(助けたい症候群)でもあるし、相手の罪悪感を刺激するような言動をしてしまう(無意識に自分を粗末に扱わせる)という問題もあったと思います。
原因は、先ほども述べた、私の中の前述の彼に対する、私のせいで彼が司法試験に合格できなかった、私は受かってしまった、という罪悪感なのですが、
これって、彼を子ども扱いしていたのですよね。
私と付き合うことを選んだのは彼だし、冷たいようだけれども司法試験に合格しなかったのも言い方を変えれば彼の選択であるのに、
私が、「自分に責任がある」と思い込んだ。
彼の領域の問題にまで首を突っ込み、自分のせいだ、と、頼まれもしないのに荷物を背負った。
まさに、子ども扱いです。
言い方を変えれば、彼のことを信頼していなかった。
でも、逆に、この恋愛においては、年齢差があったがゆえに、私が彼を子ども扱いすることで上手くいっていた側面もあったのです。
このため、私の中では、「彼を子ども扱いすれば愛される」という観念(思い込み)ができあがっていました。
一般的には、パートナーシップにおいて相手を若干子ども扱いをすること自体は、それをお互いにするならば、さほど問題にはならないでしょう。私も、この彼との間でも、他の人との間でも、常に私が大人か子どもの一方の位置にいたわけではありません。
ただ、私の場合、「彼を子ども扱いすれば愛される」という観念(思い込み)もあって、これを他の男性にも無意識に適用し、おそらく心のどこかで子ども扱いをしていた。
そして、彼に対して罪悪感を抱いて、彼の領域の問題にまで首を突っ込み、自分のせいだ、と、頼まれもしないのに荷物を背負ったことで、男の人を信頼しなくなった。
信頼されない、って、男の人にとっては、一番イヤなパターンですよね。
その後の恋愛が以前よりもうまくいかなくなったのも、当然なのです。
さて、罪悪感が醸し出す重々しい雰囲気は、文章にまで乗っかってきておりますが。
私がそんなに罪悪感を強く持ったのも、もとはと言えば、彼のことを深く愛していたからなのです。
私のせいだと思い込みたいくらいに、彼のことを応援していたし、一緒に弁護士になりたかったし、そして何より、彼に深く深く感謝していたのです。
ロースクール1年の冬に母が亡くなった後、私が生き永らえて、さらに勉強を続けることができて、司法試験にも合格できたのは、本当に、彼の存在が支えになってくれたおかげだから。
年下とか関係なく、本当に優しく私のことを包んでくれたし、見守ってくれたし、応援してくれたから。
感謝してもしきれないから。
文章の空気は、変わりましたでしょうか。
そして、それでも、彼の人生は、彼の選択なのです。
私は、もう、娑婆に出てきて良いのです。
正月早々、長文かつ重量級のネタでした!
皆さまの2022年が素晴らしいものになりますよう、心からお祈りしております(今さら)。
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