皆さま、こんにちは!愛し合っていますか?
たまに戦う弁護士&心理カウンセラーの小川正美です。
今日も引き続き、例の訴訟の件についてです。
※例の訴訟とは、7年前の訴訟の相手方ご本人から昨年12月に私が慰謝料請求訴訟を提起された件で、私は、昨年12月来、この相手方原告(男性)について、「私は、なぜ裁判を起こされるというこの状況を必要としたのか?」という観点から向き合っているのです。
今のところの整理としては、
・相手方は、私のシャドウ(生きられなかったもう1人の自分、自分が否定して抑圧してなかったことにしている自分の性質を見てくれる相手)である。私がずっと抑圧してきた依存心を、彼は、攻撃という形で見せてくれている。
・私は、男の人からの攻撃をずっと怖れていた。その根底には、権威を得てもなお、自分には腕力も経済力もないから男の人には制圧される、という幼少期からの恐怖心があった。
・とはいえ、結局、この件も、私がドラマを創っている。私は、訴訟を起こされたことで被害者になろうとしていた。
・しかし、相手方は相手方で、「法的に正しくなかったとしても、オレの感情は傷ついたんだ!」という叫びのような感情があるのではないかという気がしている。その感情自体は、私も理解できる。弁護士としての職務範囲としては適法であったとしても、相手方の感情を傷つけたことについては謝罪したい。
というものです。
そして、その後、気が付いたのです。
お風呂入っててまた気が付いた。
相手方が私にオレは傷ついたんだ、分かってくれ、と言っているように私が捉えるということは、
私も、相手方に、弁護士の仕事は人を傷つけるものなんだから分かって欲しい、やりたくてやってるんじゃない、と分かって欲しいのかも。 https://t.co/RPShu6J8gx— 小川 正美/たまに戦う弁護士・心理カウンセラー (@MasamiOgawa_LLL) January 27, 2022
そう、相手方が「感情の問題として傷ついてるんだ!」と言っているように私が捉えた、ということは、私自身も、同じように捉えているということ(投影の法則)。
すなわち、私も、相手方に、同じように、「感情の問題として傷ついてるんだ!」と言いたいわけです。
具体的には、「弁護士の仕事は人を傷つけるものなの!分かってよ!!」という叫び。
これね、実のところ、この相手方だけではなく、私が弁護士になってからずーっと抱いていた罪悪感なのだろうと思うのです。
若手弁護士って、クライアントさんを守らなきゃ!という気合が入り過ぎて、つい厳しい表現の文書を送ったり言動をしたりするものです。
老獪そう・狡知そう・賢そう・弁が立ちそう・余裕がありそう・めちゃめちゃ威圧感がありそうに見える先輩弁護士や裁判官が怖かったりすると、余計に強がってみたりして。
いや、若手だけじゃなくて、ベテランでも、結構強がり威嚇系の弁護士はいるかなあと思います。
で、強がった挙句、相手方を傷つける。
クライアントさんの希望に沿うことができなくて(負ける時、Noを言わなきゃいけない時もある)クライアントさんを傷つける。
裁判官や相手方代理人が和解したそうだなあと思うし私も和解した方が良いと思うけれどクライアントさんの強い希望で和解はできず同業者を傷つける。
単純な訴訟の勝ち負けだけではなく、勝訴しても回収できない、面会交流が実施されない、養育費が支払われない、想定していた量刑より重かった、本気で無罪を取りに行ったのに有罪になった、死亡事故の遺族側代理人となって「亡くなった家族を生き返らせてよ!」「なんで自分がこんな目に」という叫びに応えられない、骨肉の争いで相手方に代理人がおらず対応しきれない、等々。
「これは自分のことではない」と自分の感情を切って冷たくなり過ぎたり、逆に背負いすぎたりで、いちいち罪悪感を積み重ねてきたのだろうと思います。
もちろん、今は、クライアントさんと自分の感情に境界線を引きつつ共感したりアドバイスをしたりするなど、以前に比べればかなり上手く対応できるようになりましたが。心理学を学んで本当に良かったと思う点の1つです。
この積み重なった罪悪感が、爆発して、
「弁護士の仕事は人を傷つけるものなの!分かってよ!!」
という叫びになっていたんですよね。
つまり、私も、心の底で、ずっと、例の訴訟の相手方(のみならず、これまで私の仕事に関わって来た相手方、相手方代理人、クライアントさん、裁判官、関係者のみなさん)に対して、
「傷つけてごめんなさい。」
と思っていたということです。
そして、相手方も、顕在的には意識していないとは思いますが、潜在意識の中には大量の罪悪感を抱えていて私に理不尽な攻撃をしてごめんなさい、分かってくれよ、と思っているはずなのです。
不思議なことに、このことが自分の腑に落ちたら、すーーーーっと怒りが消えて、背中や心臓の裏側(肝臓かな。確か中医学では肝臓は怒りの臓器らしいです)あたりに溜まっていたような滞っていたような重たい変なエネルギーの感覚が消えたのです。
はー。一つ楽になった。
まあ、これから現実の訴訟がどうなるかは分かりませんけれども。なんとなく、自分に余裕が生まれたのは嬉しいことです。
心の余裕は、良い結果を引き寄せますからねえ。
ではでは。
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