昨日の話の続きのような感じです。
依存時代を経て、私たちは、大人になり、自立していきます。
依存時代には、大人の許可があって初めて与えられるものが多く、しかし大人を頼っても甘えても尽くしても思い通りにならないことが多いため、私たちは、傷ついています。
もう人をあてにするのは止めよう、1人で何とかしよう、と自立して生きる道を選びます。
自立すると、自分で自分の衣食住を整え面倒を見ることができるようになり、精神的にも人を頼るより人を助けることが増え、自分の家族を作って配偶者や父母の役割を担ったり、社会において社会人の役割を担うようになります。
自分でコントロールできることが増え自由を感じることが多い一方で、
社会の荒波に揉まれ、
「大人(親、職業(私なら弁護士)、役職、妻・夫、年齢)なんだから、こうするべき」「こうしてはいけない」という様々な観念(思い込み、マイルール)を身につけていきます。
あまりにも多くの大人たちが観念に従っているため、私たちも、これを守らなければ、生き残れない、自分と愛する者を守ることができない、と思い込んでしまいます。誤解なんですけれど。
観念の中には、例えば、ビジネスマナー、テーブルマナー、TPO、冠婚葬祭マナー等、身につけておくことで、気持ちがシャンとしたりゆとりが生まれたり自信に繋がるものもあります。
しかし、マナーに縛られ過ぎるのはもちろん自分を窮屈にしますし、マナーとは言えない不要な観念もたくさんあり、知らず知らず採用してしまいます。人の期待に応えなければならない、空気を読む、今流行りの(笑)わきまえる、同調圧力に抗うな、自分はこれくらいしかできないと自分を小さく見積もる、どうせ自分は○○だ、学歴年収等ステイタスへの盲信と拘り、男(女)はこうあるべき、等々。
観念が多いと、自分を自分でガチガチに縛り付けてしまいます。
そして、縛り付けた上で、観念を守れない自分に「そんなんじゃダメでしょ!」「お前は能無しだ、役立たずだ」と言葉攻めをします。まさに自縄自縛、1人SM(笑)
それが苦しいので何とか観念を守ろうと仮面(ペルソナ)を被り、それが上手くいくとホッと一安心しますが、実のところ、どんどん自分が本来のありのままの自分から乖離してしまっているため、潜在意識では苦しい思いをしています。
時折、本来の自分が、「表に出たい!」と顔を出してきます。ただ、抑圧された形で出てきますので、本来の自分からは相当拗ねてしまった状態ですし、抑圧されていたぶん莫大なエネルギーをもて余しています。これが、依存症(アルコール、性、ギャンブル、タバコ等々)やその他問題行動といった心のアンダーグラウンドとなります。
しかし、ここまで来るような方はたいてい自立が過ぎているので、人を頼ることがなかなかできません。苦しいのに、自分1人で何とかしようとしてしまいます。それは、プライドもありますが、実のところ自分の価値に自信がなく、自分をちっぽけに扱っているので、自分なんて誰も助けてくれないんじゃないか、と恐れています。
まとめると、
・人は、依存時代に傷ついた反動で自立する
・自立した人は、自分の心のままに行動するよりも、観念を優先して思考的に行動しがちである
・このため、自立した人は、自分の本当の感情を抑圧しがちである
・抑圧した感情が、時に問題を作る
・自立が過ぎると、自分でどうにかしようとし過ぎるので、人を頼れず孤独になる
こんな感じでしょうか。
私もこうだったなあ、と胸が痛いです(笑)というか、今もまだ全然こんな感じのところがあります。人を頼れないとか頼れないとか頼れないとか。
さてさて、長い前説になりましたが(笑)、今日、おすすめしたいのは、【自分の中の依存心と仲良くしよう】です。
自立していても、みんな、人に甘えたい、理解して欲しい、助けて欲しい、愛して欲しいといった依存心は持っているものです。
抑圧しているぶん、実のところめちゃめちゃ依存心が強かったりします。一見強い女性がパートナーの前では実は弱い、なんて典型的ですよね(ちなみに、私は、一見ではなく真に強い女性は美しい説を唱えております。)。
で、そういう人って(ていうか私も、笑)、極力、自分の依存心を隠そうとしますよね。特に、心の距離が近いパートナーや近しい親しい人には漏れそうになるのをあの手この手で塞ぎまくる。
こんなに溜め込んでいる自分の依存心は、いったん出したら爆発してベッタリになって迷惑になるから。重くて嫌われるかもしれないから。前に男に逃げられて傷ついたから(笑)
で、何かしんどいことがあったり、悩みがあった時に、言いたいけど言えない、甘えられない、相手に負担にならず自分も言い逃れができるよう上手く?甘えようとして変な態度に出る、等して、
でも、自分の本心(依存心)を何とか隠して乗り切ることができると、「ふーっ、危なかった。なんとか乗り切ったぜ。よくやった、自分!」と自分を誉めたりする。
でも、
我慢したからエライと自分を誉めてあげたり、何とかやり過ごしたとホッと胸を撫で下ろすのではなく、
自分の闇だと思って煙たがって嫌っている、自分の依存心と仲良くした方が楽チンです。
依存心は、子ども時代のあなたの心です。早く大人になってしまって抑えてしまった、甘えたい、理解して欲しい気持ち。
その子を押さえつけるのではなく、大人の自分が寄り添ってあげる。
「話を聞いて分かって欲しいんだね」
「ずっと我慢してきたんだね」
「ずっと人に与えてきて、ちょっと疲れちゃったんだね」
「自分は居ても居なくても同じじゃないかな?って思っちゃったんだね」
「自分はここに居ては迷惑になる、居ない方がいいんじゃないかな、って思っちゃったんだね」
「人を頼って断られるのが怖いんだね」
「自分が人を見捨ててしまう、逃げてしまう、忘れてしまうのが怖いんだね」
「また喪うのが怖いんだね」
「これだけ頑張ってもダメだったのが悲しいんだね」
「弱い自分がバレてしまうと攻撃される、奪われるような気がして怖いんだね」
「助けて、って自分だけは言っちゃいけない気がするんだね」
こんな風に、自分に声をかけてあげて下さい。
闇と思って嫌っている自分の依存心を見ないフリをして、キラキラした光を追いかけても、いずれ心は決壊して破綻します。
だから、依存心は、闇ではなく、大切な自分の一部だと気がついて欲しい。
仲良くしてあげて下さいね。
そして、人を頼ることが難しい時は、カウンセリングがおすすめです。
カウンセラーは、同じ道を歩んできて自分の心と向き合い癒してきた人々だからです。
そして、まだまだ告知するぞー!
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