こちらの記事の続きでございます。
先日の本音を出そうぜ!という記事の最後に、
ちなみに、今日、私は、数年越しものの本音を出して、「もうコレ止めてもいいすか?」とお願いしました!スッキリ!!
と書きました。
具体的な話をしますと、私は、ゴルフ場会員権を持っているのです。
めっちゃゴルフが下手くそ(170くらい叩く異次元のプレー(笑))、かつ、ゴルフをプレーしなくなって久しい(4年くらい?)にもかかわらず。
その会員権を入手した経緯は、私の元ボスからの紹介でした。
ゴルフ大好きな元ボスが、そのゴルフ場の理事をしていて、ゴルフは仕事にも役立つし健康にもいい、ということで、たまたまボスの知り合いの会員の方がお亡くなりになったということで、譲受購入を勧めてくれたのです。ついでに言うと、会員権を譲り受けた際、ボスは、私に、会員権譲渡費用(名義書換え手数料含む)の相当額を臨時ボーナスとして下さったのです(なんと気前がいい。あ、でも念のため、バブルが崩壊して久しかったのでそんなに高額ではないです。って言うと失礼か?笑)。
ところが、私は、東京に転居してしまい、ゴルフも辞めてしまいました。
ご存知の方も多いと思うのですが、念のため、ゴルフ会員権の仕組みを説明しますと、ゴルフ場のプレー代は、会員料金とビジター料金で異なっており、会員だとお得な料金でプレーできます。また、様々な優待(一緒にプレーするビジターの割引とか、キャディさんの料金割引とか、レストラン利用割引とか)があり、頻繁にプレーすればするほどお得な仕組みになっています。
他方で、あまりプレーをしない場合、年会費(数万円)を支払うけれど優待や特典を享受できない、ということになり、まあ、ぶっちゃけた話無駄なお金を支払っていることになるわけです。
自分がゴルフに向いていない、今はあまり好きじゃない、と気が付いてからというものの、私の中で、いつか辞めたい、辞めたい、という思いがありました。
反面、ボスに迷惑をかけてしまう、メンツを潰してしまうんじゃないか、という危惧から、私は退会を躊躇し、葛藤していました。
というのも、まず、ゴルフ場の会員というのは、(何だか偉そうですが)誰でもなれるわけではなく、複数名の会員の推薦と理事会の承認が加入要件となっていることが多いのです。紳士淑女のスポーツだからなんだそうです。もちろん、私は、ボスとボスのお友達の方に推薦をしてもらいました。
退会するということは、ボスのメンツを潰してしまうのでは、と思い、なかなか踏み切れませんでした。
かつ、退会するとなると、ゴルフ場に迷惑がかかるという気持ちもありました。
ゴルフ場会員権というのは、会員からの預託金システムを採用しているところが多く、会員は、ゴルフ場に対し、数十万円~(バブル期は)数千万円のお金を支払って、これを預託金として預けており、退会時にゴルフ場から償還される、という形になっています。形式上は。
しかし、実際のところ、近年、ほとんどのゴルフ場は、会員全員が退会した場合、預託金全額を償還するだけの体力がないため、言を左右にして償還しない、1年あたりの償還金額の上限を定め抽選で償還する、或いは、別会社に事業譲渡等をする等、の手段を講じています。この預託金返還を巡っては、一時期訴訟が頻発しました。また、民事再生手続を申立てて償還金債務をカットしているゴルフ場も多くあります。
あ、また何だか話が逸れましたが。
そういうことで、ゴルフ場の財政状況に配慮するならば、「退会」よりは、「会員権譲渡」の方が良いのです。償還金が発生しないから。
ですが、今、ゴルフ場会員権市場(そういうものがあり、バブルの頃は高値で売買されていたようです)は冷え込んでいて、ほとんど売れる見込みはないのです。そうすると、知り合いの人に譲り受けてもらうのが一番良いのですが、残念ながら、私の周りから、ゴルフをやる人がどんどん減っている。
この会員権を手放すなら、退会しか選択肢はなさそうだ。
でも、ボスの顔を潰さないかしら?という不安とか、期待に応えられなかった罪悪感が、ふつふつと湧いてくる。
でもでも、私は、もう会員を辞めたい。
よし。辞める!!!
で、ボスに、「あのう、退会してもいいですか?私の知り合いには譲渡が難しくて・・・。先生のお知り合いでどなたか譲渡できそうであれば、譲渡いたしますが・・・。」と、おそるおそる、お尋ねしたわけです。
そうしましたら、あっさり、OKでした。
私がプレーしていないのに会員であることを懸念していた、とまで言って下さいました。
譲渡できないか誰か声をかけてみる、とのことでした。
かなりにこやかな近況報告もついてきました(メールでやり取りしました)。
こんなに色々危惧をしたけれど(ここまでの長文を見よ)、
なーんだ。1人で気を揉み過ぎたぜ!!という感じでした。
そして、近況報告のうちには、「今年の誕生日で、77歳を迎えます」「60、70ははなたれ小僧、80、90が男盛りの気持ちでまだまだ頑張ります」というメッセージもありました。
それを読んで、なぜだか私は涙が零れました。
ああ、当たり前だけど、年月が経ったんだなあ。と。
同時に、お元気でいてくれることは、本当にありがたいことだな、と。
ボスは、私の父の2歳年上なので、父が生きていたらこういう感じなのかな、とも思いました。
何だかね、本当に、現実化もそうなんですが、本音を出したら、思いもかけないギフトを頂きました。
先生。ありがとうございました。