印刷博物館の企画展示『天文学と印刷』を、古代文字の仲間たちと観に行った。
昨年11月にも行ったので、2回目だ。
www.printing-museum.org
印刷博物館のロゴマーク「みるちゃん」は、古代文字の「見」をアレンジした形。
常設展示には、古代文字をたくさん描いた書のガラス版もある。
そして、天文学。西洋占星術との附合。
ルネサンス期に、コペルニクス、ケプラーらの天文学者たちは、研究者であると同時に、印刷職人でもあったという。
活版印刷の発明によって、自説の地動説を世に正確に広めることが可能となり、文章はもちろんのこと、計算表や天空図、天体図等の図面の正確性を担保するため、学者たちは自然と印刷技術にも精通するようになったという。
ケプラーの書をいくつか見たが、彼の考え方は、「宇宙を含め万物は調和している」というもので、小さな望遠鏡で気の遠くなるような時間を惑星観察や計算に費やし火星の軌道が楕円であることを証明したと思えば、音楽の和音と惑星の運行が調和しているのではないかと研究をしていたり、とにかくものごとに対する視点が、分野を問わず横断的かつ高みからの俯瞰であり型破りであり、天才的だった。
活版印刷の発明は、メディアの革命。今で言えばインターネットのようなものだろう。
この時代、学問が進化したのは、天文学だけではなく、地理学、生物学、建築学、医学など様々な分野において自然科学が花開いた。
展示を見ていると、「まだ知られていないこの世界の仕組みを知りたい」という人々のさざ波のような興奮が伝わってくるようだった。
仲間たちと話した。
今の時代、地球上にはほとんど謎がなくなってしまった。
あと残されるは、宇宙。
それから、私たち人間自身の心や脳。直感やデジャヴ、シンクロニシティの仕組み。
企画展の図録が余りにも美麗だったので、思わず購入した。
クリアファイルも。
その後、陰陽五行を研究し教えている白鳥瑞樹さんに、教えてもらい、初めて、フトマニ図を書いた。
フトマニとは、
『ホツマツタヱ』『ミカサフミ』が「歴史書」であるのに対し、『フトマニ』は占術と関係の深い歌集である。『フトマニ』によれば編集者はアマテルカミ(天照大神)である。『ホツマツタヱ』『ミカサフミ』と同様に、確実に遡ることができるのは江戸時代までである。
こういうもの。
学説は諸説あるようだが、古代人の行っていた祈祷と関係するようだとのこと。
クリアファイルと、フトマニ図の同心円の符合に、また驚く。
何かが、始まりそうな予感が加速した。