西洋占星術を学んでいます。
4000年以上も前の古代メソポタミア文明に起源を持つ西洋占星術は、学問が未分化だった頃から、人々の政治、暮らしに密着していたそうです。
天体エネルギーが我々の地球に影響を及ぼしていることは季節の移り変わりや潮の満ち引きから明らかであったこと、
星は古代の人々の移動の際の重要な指標だったため星への関心は大きかったこと、等から、
占星術は発展したそうです。
天文学、自然哲学、ユング心理学、等を学びつつ、
自然の移り変わりや美しさと人々の営みや心の様を愛でる感性を磨き、
12サイン(いわゆる12星座)の意味、
ハウス(ある日時場所を基準にした時の黄道を12分割したもの)の意味、
10天体(地球から見る月と太陽と太陽系の惑星たち)の意味、
アスペクト(天体同士が形成する角度)の意味
等を学んで、
インプットした知識や磨いた感性を基に、様々な視点から、出生ホロスコープを読む。
その作業は、有機的で、立体的、多面的。
ここにこの星があり、この星とこういう関係がある。
だから、こんな時代だったのか、
だから、私は、この仕事をしているのか、
だから、私は、こんなにも家族を愛していたのか、
と、
自分が、持って生まれた天体の意識を、これまでの人生において、驚くほど表現して生きてきたことに気がつきます。
そして、ホロスコープ内では、様々な意味を持つ多数の星やサイン、ハウスが相互に複雑に関係し合っていることから、当然、一見矛盾するような要素もあります。
だから、自分の中でこのような葛藤が生まれていたのか、
とここでも納得します。
そして、それも私。
認めたくなかったけど、私だ。
と、統合していく。
自分が自分と仲直りをすると、脳がリラックスし、心と身体に暖かいホッとしたような空気が流れ、血流やリンパの流れも滞りが取れたような感覚になります。
この生命のダイナミズムのプロセスが、星を読む醍醐味の1つなんだろうなと思います。
とても知的で、かつ、美しい作業。
今はまだ自分の出生時ホロスコープを読むのが精一杯だけれど、これからもっと実践を重ねていきたいなあ。