皆さま、こんにちは!愛し合っていますか?
極めて個人的な話の多いこのブログの中でも、超個人的な話ですが、私は、明日から、弟家族を訪ねます。
以前、弟を訪ねたのは、弟夫婦がまだ長崎に居た頃で、義理の妹である弟のお嫁さんが出産間近な頃でした。もう10年近くも前です。
今の場所に弟家族が転居してからは、初めて行きます。弟家族が母の法事等で東京に来たことはありますが、私はあちらに行ったことがありませんでした。
謎の本家魂だか姉魂だかを発揮していたようです。っていうか、うち、本家でも何でもないんだけど・・・(笑)なぜだか、「お前らが来いやー!」と思っていた節があります。弟に対して、「お前に私の孤独が分かってたまるか」と拗ねていたからかもしれません。
でも、その脛、もとい、拗ねも、もう止めて、私は、弟家族を訪ねて行くこととにしました。
もちろん、瀬戸内海が見たいという動機もあってのことですが。
普通だったら、旅行記は、行ってから書くものなのに、行く前から記事を書いているあたり、私の気合いの入りようというか遠足を迎える小学生的心境が知れるというものです。
そして、既に、現段階で書きたいことは3つあって。
1つは、島々を見たら絶対に泣いてしまう自信のある、瀬戸内海のこと。でもこれは、実際に、瀬戸内海を見てから書こうと思っています。
2つ目は、一週間ほど前から、ちらちらと読み、昨日読み終わった吉本ばななさんの中編集『まぼろしハワイ』のこと。
タイトルどおり、ハワイ(オアフ島2編、ハワイ島1編)を舞台とした中編3編からなる作品なのですが、私は、この本が好きで好きで、買ってからもう10年にはなると思うけれど、2年に1回くらいは読み返しているのです。
基本的に、私は、小説を読み返すことが少ないタイプなので、これは珍しいことです。
読み返す度に、その時の心境に応じて、新たな発見があったり、昔の自分の気持ちを懐かしく思い出したり、お話の展開にときめいたり、涙ぐんだりします。
3編中、初めの2編(表題作『まぼろしハワイ』、『姉さんと僕』)は、いずれも、とても若くして両親を亡くした人たちが、主人公です。
私が一番好きなのは表題作で、その次に好きなのは3編目の『銀の月の下で』。『姉さんと僕』は、男性が主人公ということもあり、また、主人公(とその姉)の状況が3編中最も苛酷なこともあってか、それほど好きな作品ではありませんでした。
今回、読み返したのも、表題作を読みたかったからで、『姉さんと僕』のことはすっかり忘れていました。
しかし、1編目を読了し、ページをめくれば、当然、『姉さんと僕』というタイトルが目に入ります。つい2、3日前のことでした。
私は、「うわあ・・・。この旅行のタイミングでこれかあ。」と思いました。
タイトルと上記の説明からお察しのとおり、『姉さんと僕』は、主人公の姉が10歳の時に、両親が交通事故で亡くなり、残された姉と、母の胎内にいて輝くような生命を宿した弟(僕)が、2人で生きてきた、という物語です。厳密には、大人であるおばさんの手も借りながらきょうだいは生きてきたのですが。
その話の中で、大学生になった主人公は、30過ぎの姉が10歳の時から自分を育ててくれたことにとても感謝をしている一方で、姉が自分を支えに生きてきたことを非常に重く捉えていて。それは邪魔だとかうざったいとかそういうものを超えた圧のような沼のようなもので。
それでいて、最後には何があっても僕は姉さんを取るんだな、という覚悟をしている。
自分は絶対に、姉より早く死んではいけない、と思っている。
>神様、僕はどうでもいいから、姉さんから僕だけは取り上げないでくださいと、矛盾しているが思ってしまうのだ。
まあ、お話が進むにつれて、この「僕」の一種悲壮で頑なな決意も、そこまで握りしめなくても良かったのだ、という展開を見せるのですが。
若い男の子というものはこういうところがあるよねえ、真っ直ぐな愛情で素敵だよねえ、と思いながら読んだのでした。
で、さてさて、3つ目のお伝えしたいこと。
今日、私は、姪っ子たちへのお土産を買うべく、義理の妹とLINEをやり取りしていました。どんなキャラクターが好きなのか、とかさ。今どきの小学生女子のことはちっとも分からないからさ。
で、諸々盛り上がっていたら、義理の妹が、「もう長女は12歳なんですよ~。だから、私に『ママ、しっかりして』とか言うんですよ~。しかもそれが結構いいところ突いていたりして(笑)」などと言ったのです。
12歳かあ。。。
先ほどの、小説の話や、私自身が10歳で父を亡くしたこともおそらく関係があるのでしょうが、私は、街中で突然、
弟が、生きていてくれて良かった。
と思ったのです。
姪っ子が、私のような思いをしなくて済んで、良かった。と。
そう思ったら、お酒も飲んでいないのに、街中で涙がどっと溢れてしまいました。マスクをしていたおかげで誰にも気づかれずにすみました(笑)
そんなこんなですが、弟に、弟の家族に会いに、瀬戸内海を見に、行ってきます。
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