皆さま、こんにちは!愛し合っていますか?
ブログ引っ越し後、初記事です。何だか背筋がしゃんとするような、改まった気持ちになりますね。
まだカテゴリーの整理だとか(今は整理ができてなくて「えっこの記事が?」みたいなのが「ビジネス」に出てきてしまう、汗)諸々積み残し事項がたくさんあるのですが、それよりもアウトプットしたくなる性分。部屋の片づけをしていたはずなのに本を読み出したりするタイプの私です。
さて、今日は、根本先生のこちらの記事をオマージュします!
タイトルのとおりですが、個人事業主か法人かを問わず、1人でビジネスを始めた後、順調に事業が拡大して、アシスタントや秘書が必要になってくるタイミングがあると思います。
私の周りでも、ちょこちょことそんな話を伺います。
弁護士業界の場合、以前は(今も一部は)、顧客・裁判所・同業者・弁護士会・その他もろもろの電話応対が多かったこと、特に訴訟や倒産関連の業務は紙媒体による事務作業が多いこと、セキュリティの観点から自宅と事務所を分けるため消耗品発注・整理や掃除等の雑務があること、等により、独立当初から事務スタッフを雇用するのが当然とされていました。
当事務所では、現在は私については紙媒体仕事が減少したこと(相方は取扱い訴訟件数が多いので紙が多い)、事務所への電話は電話代行を依頼していること(クライアントさんはほとんどメール連絡で、電話の場合は携帯)、固定費を抑制したいこと(笑)から、事務スタッフさんには、事務所の清掃等についてはアルバイト、案件について手が欲しい場合は案件ごと報酬(業務委託)の形で来ていただいています。高度な守秘義務がありますので、秘密保持契約をしていることはもちろんですし、今は、以前からよく知っている信頼関係のある方に来ていただいています。その前には、弁護士会の求人サイトに掲載をして採用したこともあります。
同業者の先輩や同期たちからよく聞くのが、人を雇うことの難しさ。私自身も感じたことがありますし、クライアントさんからももちろんお聞きします。
特に、先生業やスタッフが少ない段階の固有の問題として、立場や役割の違いが明確なため、スタッフによっては、長く勤めてもスキルアップはするけれど地位向上は望めない、等でモチベーションが低下することが考えられます。モチベーションが低下した人がいると周囲のスタッフに悪影響がありますし、そのスタッフから経営者に対する当たりがきつくなったりして(経営者自身もスタッフに事務仕事を依存しているので強く出られず不満を貯めて関係性がギクシャクしたり)、経営者もスタッフも人間ですから、不快な気分で仕事をすると生産性が低下しますよね。
あと、もちろん、人に一から仕事を教えるのはある程度の経験がある人相手であっても手間ですから、めんどくさいと思うこともあります。特に、丁寧で真面目な性格の人は、教える情報量が過剰になってしまってスタッフが負担に感じてしまったり、逆に、最近は少ないと思いますが「説明なんかしないぞ。仕事は盗め。」タイプの昔ながらの職人気質な方も、何も教えてくれない、となってスタッフが辞めてしまったりします。要はコミュニケーションの問題なのですが、人を採用して育てるというのはなかなかに時間もエネルギーも使うものですから、一度上手くいかない経験があったりすると、どこか諦めのような気持ちが出てきますよね。
「人手は欲しいけれど、諸々のことを考えるとめんどくさい・・・1人の方がラク。」という。
もちろん、最近は、従来のピラミッド型組織ではなく、プロジェクトごとに人が繋がって仕事をいく水平的な組織(組織なのかな?)が増えており、これからは後者が主流になると思います。
ただ、いずれにせよ、人と仕事をするというのは同じなわけで。
そして、1人でできることには、限界があるわけで。
そんな時、思い出して欲しいのが、「スタッフに来て欲しいけどめんどくさいと思う自分の心には、愛がある」ということです。
なんのこっちゃ?と思われるかもしれません。
でも、よく考えてみて下さい。
「スタッフともめたくない」のは、それだけあなたが優しくて自分の立場が強いことをちゃんと知っているからですし、
「スタッフに仕事を教えるのがめんどくさい」のは、それだけスタッフに理解してもらうためにめちゃめちゃ頑張ってたくさんの工夫をしている、ということです。
もしかしたら、
過去には、仕事を理解して欲しくて過剰な情報を伝え過ぎたかもしれない。
自分も、商品開発、新規事業展開、資金繰り、或いはプライベート等々でいっぱいいっぱいで、「こっちはお金を払ってるんだから、言わなくても分かって」とスタッフに甘えてしまって、関係性が上手くいかなくなったのかもしれない。
仕事に対する意識や姿勢がスタッフとは違うこと(それは当然ですよね)を理解できなかったのかもしれない。
上辺だけ上手くやろうとして、スタッフのご機嫌取りに終始してしまったのかもしれない。
自分ではスタッフにすごく気を使って優しくしていたつもりだったのに、突然辞める等の手のひら返しをされたと感じた出来事があったのかもしれない。
スタッフとの苦い経験がなくても、
かつて自分が会社員だったころに抱いていた上司や経営者に対して不満を思い出すと、怖くて人を雇うことができないのかもしれない。
それでも、それだって、上手にできなかったかもしれないけれど愛だし、
上手にできなかったことを悔やんで、今、「めんどくさい」と二の足を踏むのも、人を傷つけたくないという愛だし、自分が傷つきたくない自分への愛だし。
そう思ったら、前より、自分のことが好きになりませんか?
人と繋がりたくなりませんか?
ぜひ、トライしてみて頂きたいなと思うのです。ビジネスが拡大してきている、ということは、それだけ、あなたが世の中から求められているということだから。
そして、雇用契約書や業務委託契約書や秘密保持契約書が必要になりましたら、ぜひ私へ!(笑)