皆さま、こんにちは!愛し合っていますか?
何かと行動制限がなされ、おうち黄金週間を過ごした方も多いかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。
私は、日帰りで、友人宅での木々に囲まれたお外ご版&作陶を楽しんだり、友人のセレクトショップでおしゃべり&お買い物したりと楽しい時間を過ごしつつ、合間合間に急ぎのお仕事等をして過ごしました。
さて、今日の本題です。
実は今日、うちの猫のハナちゃんがちょっとしたピンチに陥りました。
屋外の高所に間違えて行ってしまったのです。
ええ、私も久々に動悸が速くなったよね。
脚立を出して救出しようとしましたが、たった3段の脚立では全く足りない。
ニャーニャーと鳴くハナちゃん。いつもの彼女の運動神経ならば、自力で降りてくることも不可能ではないのですが、異常事態に怯えているのか、鳴いてばかり。
私も、「ハナちゃん~」「大丈夫だからね~」と声をかけることしかできません。
正直泣きそうな気持ちになりましたが、一方で、長年鍛えてきた「私がしっかりしなくちゃ!」という自立魂がムクムクと沸き起こり、「脚立が届かない。どうしよう、こんな時は警察に相談なのか?確か昔そんなニュースをテレビで見たような記憶が・・・。とはいえ、携帯を取りに行っている間にハナちゃんが落ちたりしたらどうしよう。ここはいったん声をかけ続けて彼女の心を落ち着かせるのが先だろう。っていうか、まず私が落ち着け。(0.2秒)」と懐かしのマンガ『東京大学物語』の村上くん(いちいち古くてすみません)の如く、思考が猛スピードで走りました。
しかし、直後に、ハナちゃんは、お隣のお隣へ移動しました。そして、そこのお宅の窓は、開いているじゃありませんか。
もしかしたら、あそこからなら救出できるかも!と私は光明を見出しました。
しかし、再び、思考が走り出します。
「イヤイヤ、私が自分で何とかしなくちゃ。」
(だって、誰も頼ることなんてできないもん。頼ったら迷惑だもん。頼るなんて恥ずかしいもん。ここのお宅だって玄関先で会えば挨拶するくらいで全然知り合いじゃないし、ご迷惑に違いない。)
しかし、直後に、もう1人の私が私に語り掛けました。
「この、行き過ぎた自立癖が、これまで何度私の首を絞めてきたの?」
「自分でどうにもできないことを人に頼ってみなさいよ。」
と。
そして、ダメ押し。
「それが一番合理的でしょ。」
はい、そのとおり。おっしゃるとおりです。
人に頼りたくない私は、めちゃめちゃ合理主義でもあるので、人を頼れと言うもう1人の私の声に負けました。ちなみにここまで10秒くらい(たぶん)。
そして、私は、すっぴんかつパジャマのまま、お隣のお隣の玄関のチャイムを鳴らしました。
小学生の男の子とそのママが出てきて、私が「本当に申し訳ありません。お宅のお2階の外にうちの猫がいまして・・・。」と、事情を話すと、「えーっ!大変!!うちの中に入ってきてくれるかな。」と一目散に救出に行って下さいました。
運よくというか、日ごろ人懐っこい性格なのが功を奏したのか、窓から女性が「おいで。」と声をかけたところ、ハナちゃんは、お宅の窓の中に入っていきました。そして、大人しく抱っこをされて、私のところに戻ってきました。
私は、取り急ぎ、自宅にハナちゃんを戻し、平身低頭で女性にお礼を言いました(後でお菓子と猫ちゃんのおやつも持って行ったぞ)。
聞けば、そちらのお宅も猫を飼っているとのこと。猫に慣れた方で本当にラッキーだったし、何より優しい方で本当に良かった。
「いいんですよ~。本当に無事で良かったあ!」とニコニコと笑いながら言ってくれて、本当に嬉しかった。
帰宅してから、ヘナヘナと力が抜け、ホッとして少し泣けてきました。
そして、私が思っているよりも、世界はずっと優しいということに、改めて感動しました。
さらに、この事件があったけれどもわずか15分程度の短時間で解決したので、午後の友人と会う予定には影響は全くなかったのです。これが警察を呼ぶような騒ぎになっていたら、いったいどうなっていたことでしょう。
ここ最近の私には、このこと以外にも「コントロールを手放すしかない」出来事が頻繁に起きていたので、ダメ押しが来たなあ。と思いました。
そう。本当に、自分一人で無理して頑張らない方が良いのです。
人は、依存をしていた時代に傷ついた経験から自立をします。
自立をすると、自分の意思で状況をコントロールできることが多くなるので(例えば、社会人になると親から経済的に自立するので門限をうるさく言われなくなったりしますし、組織から独立したり組織内で昇進すると時間的自由や組織を動かす自由を得ますし、恋愛では自立側(好かれる側)にいると依存側の相手が尽くしてくれたりしますよね)、みんな一所懸命に頑張ります。
そして、頑張ったぶん結果が伴ったり、人を当てにしてみたけれども期待どおりに行かなかったりすると、ますます自立を深めます。
自立し過ぎた人は、人を頼ることができず、人を遠ざけます。周りの人から見ると、「頼りにされていない」「ダメ出しされそう」という無力感を感じたり、自立し過ぎた人はプライドが高くて扱いにくく感じてしまうからです。
結果として、自立し過ぎた人は、人との繋がりを感じにくく、孤独感を抱えやすくなります。人生を自分の思い通りにして幸せを感じるために頑張ったのに、自分一人では幸せを感じられない、という何とも皮肉な結果を招きます。
それがイヤで、自分の思い通りにしたくて、問題が起きた状況に対し、自分であれこれと手を尽くしてみますが、いずれも行き詰ってしまいます。
そして、自分だけではどうにもできない問題が起きます。
問題は、仕事上の行き詰まりや人間関係のこともあれば、パートナーとの諍いや別れの危機であることともあります。夫婦を繋ぐために子どもが問題行動を起こすこともあります。
その問題が起こった時、すなわちピンチの時が、実はチャンスなのです。
この時に、人を頼ること、過度の自立(コントロール)を手放して人を信頼して委ねることができれば、人生が好転し始めます。当然のことながら、人は一人では生きていけませんし、仕事にせよ夫婦にせよ家族にせよ自分一人で頑張るよりも人と力を合わせた方が、良い結果に速く達することになります。
仕事の場面では、報連相を実践していて、人を頼ることができる方も多いかもしれません。立場が上がったりフリーランスだと、相談できる人がいない方もいるかと思いますが。
パートナーシップや友人関係の場面では、大人になればなるほど、人を頼れない、本当は助けてって言いたいけれど本音を話せない、という方も多いように思います。
本当は、本音を伝えたいし、頼りたいのにね。
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よろしければ、ぜひぜひご参加下さいませ!!世界の中心で本音を叫びましょう!