皆さま、こんにちは!愛し合っていますか?
お久しぶりの更新になってしまいました。
このブログは、読者の皆さまに私という人間(弁護士としての私、女として、人間として)を知って頂きたく、「太宰治的私小説ブログ」として機能しておりまして、ご存知のとおり、文体も内容も、かなり統一性のない、浮き沈みの激しい内容になっております。
いや、安定感があって、読むほうも安心して読むことができて心がほっとするような、或いはお役立ち情報やライフハックを提供するようなブログも書きたいんですよ。マジで。で、実際、それを目指そうとしたこともあるのですが、無理なんですよねえ。私の中の太宰が叫ぶわけですよ。「書きたいのはこっちだー!」って。
なので、諦めました。
まあ、太宰だけでなく、色々な作家さんの影響を当然受けていますし、私自身、デカダンスだけでなく、スノビッシュな気分の時もあれば、昭和気分の時もあれば、風の時代気分の時もあれば、オタク気分の時もあるので、これからも変なブログのままで行くと思います。うふ。
それはさておき。
先日、カウンセラー仲間のスズキチサちゃんのブログが紹介していたドラマ『大豆田とわ子と3人の元夫』。面白そうだな、と思って、先週、見逃し配信を観ました。そして、昨日の本放送も観ました。
ちなみに、チサちゃんの透明でゆったりして優しく汲み取ってくれるキャラクターと雰囲気は、ホントに映画や小説の登場人物みたいだなあ、と私はいつも思っているのです。
で、とわ子さん(急に馴れ馴れしい)。
わたくし、ここ10年くらい、ドラマをほとんど観なくなったんですが、観て「やっぱりドラマ好きだわ」と思いました(笑)
脚本も、若かりし頃にドはまりした『東京ラブストーリー』の坂元裕二さんだし、キャストも、松たか子さん、松田龍平さん、岡田将生さん、角田晃広さん(東京03)、みーんな好きだし。
何より、とわ子さんが3回結婚して3回離婚しているのが良いよねえ。
以下、ネタバレ注意です。
昨夜の放送では、とわ子さんと1番目の元夫田中さん(松田龍平さん)が、メインの軸の1つでした。
とわ子さんは、3人の元夫たちから言い寄られていて、自宅にしょっちゅう彼らがやって来るのですが、ある時、田中さんが1人で来たのをとわ子さんが追い返したときに、田中さんが、「僕は、君のことを好きになって、結婚して良かった。」と言い残すのです。
その日の夜、田中さんの飲食店でとわ子さんと田中さんが2人で呑みながら話す場面があって、とわ子さんが、「私も、あなたのことを好きになって、結婚して良かった。」と言うのです。
その後、「もし、離婚せずにあのまま結婚を続けていたら、どうだったか」という妄想を楽しく話して、でも再婚はできないよね、というところに落ち着くのですが。
いやあ、羨ましいよね。とわ子(急に呼び捨て)。
だって、私、離婚してから元夫と一度も連絡していないもの。
風の便りっていうか親切な知り合い(ちょっと毒)が、わざわざ(かなり毒)彼が再婚したことを教えてくれたし、たぶんそういう人は私が弁護士になったことを元夫に知らせているんだろうけれども。
連絡先も消してしまったし。まあ、知り合いを辿ればわかるけれども。
いや、連絡できていることが羨ましいのではないのだ。
元夫から、「君と結婚して良かった。」と思って貰えていることが羨ましいのだ。
私は、少なくとも2年半くらい前からは、元夫と結婚して良かったと思っている。
でも、あちらはどうなのか分からない、なぜなら私はものすごく彼を傷つけたから。と、私の中の罪悪感が私を厳しく責め立てる。
一方、「私の思いは通じていると思うよ、私が好きになった人じゃない。すごく優しい人だったじゃない。」と、もう1人の私が反論する。
そして、たぶん、後者が真実なのだ。
離婚とその2年後の母の死とで私が抱え込んだ、前者の「私は人を傷つける」罪悪感やら、「私なんて生きている意味がない」無価値感やら、その他もろもろの自己否定的な感情は、私に様々な現実を見せてくれた。
離婚後の恋愛ばかりではなく、友人、仕事においても、どこか人と繋がることができず、大切な人々と離れていく、そんな出来事を繰り返していた。
逆に、だからこそ私は頑張らなければならない、と思って、懸命に努力したし、努力の方向性が苦しいものだと気が付いてからは自分と向き合い続けてきた。
自己否定の気持ちが強過ぎると、愛情を受け取ることができない。
自分は愛情を注いでいるつもりなのに、受け取ることができないので、愛情が循環せず、枯渇した気持ちになる。
枯渇すると、人間は、人から奪おうとするようになる。「もっと私に分かるように愛情を示してよ!」と、自分の求めるタイミングや方法(言葉など)でないと受け取ろうとしなくなる。
でも、実は、いつだって、愛情は、ここにあるのだ。
例えもう会えない人であっても。元夫も、両親も。
私が、結婚して良かったと思っているように。
私が、父と母の子どもとして生まれてきて良かったと思っているように。
私が、これまでの人生で出会った全ての人に、たとえ嫌いな人苦手な人でも、ありがとう、と心の底では(さすがにいつもいつも嫌いな人に感謝はできない(笑))思っているように。
私は、もう何度か、この手放した感覚、許し許された感覚、全ての出来事に感謝が湧く感じ、というものを体験しているので、
頭では、理解している。
だから、苦しい時には、私の中の賢い自分が「感謝だよ!自分も人も許せばラクになるよ!」と親切に勧めてくれる。
でも、時が来ないと、私の中の駄々っ子や感覚的で感情的な女性的な自分が「そんな綺麗ごと言われても苦しいものは苦しいの!何もしたくないし、理屈とか正しいとかマジでむかつく。押し付けないでよ。」と暴れるのだ。
そう。時が来たら、「全てのものごとは必要があって起きている。」ということが腑に落ち、自然に感謝の気持ちが湧き、心が整っていく。
ただ、その「時」の到来を早めることは、自分でもすることができて、
その1つが、ゆったりのんびり好きなことをして過ごしてみること。今回のように、好きなドラマから思いがけず救われたり(しかも、とわ子さんの元夫の1人と私の元夫の姓が同じだし(笑))。
もう1つは、人の力を頼ること。カウンセリングを受けたり、友人とともに時間を過ごしたり。
時の加速度が増している感がすごくあるこの頃ですが、時にゆるゆる、時に爆走、ご自分のペースで流れていきましょうね。
私も、そうします。
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