皆さま、こんにちは!愛し合っていますか?
私は、最近、ちょっぴり仕事が忙しいです。カウンセリングのケーススタディやイメージワークの勉強もしているので、さらに忙しい。でも、やりたいことなので充実しております。
さて、最近のお仕事で、こんなことがありました。
かつての自分に出会うような今日のお仕事は、相手方との面談交渉。相手方ではあるけれども、今後ご自分を否定することなく生きて欲しい。
相手方の人も、女性弁護士が来てくれて気持ちを汲んでくれて良かったと言ってくれて嬉しい。— 小川 正美/弁護士・心理カウンセラー (@MasamiOgawa_LLL) April 21, 2021
詳細は守秘義務があるのでお話できませんが、
弁護士と言えども、いえ、弁護士だからこそ、相手方と直接相対して交渉する場面というのは、なかなかにしんどいものがあります。
相手方から見れば、そもそも憎い敵の代理人であるうえに、一般的にも、「弁護士」というと、権威の象徴、会ったこともなくて怖い、捲し立てられて責められそう、等々の身構えたくなるイメージがありますので、負の感情が刺激されるわけです。
そして、人によってさまざまですが、まあ、くわっ!と強気に出られたり、脅しまがいのことを言われたり、宥めすかされたり、姉ちゃんええ度胸やんけみたいな感じだったり、わああああっと悲しみの感情をぶつけられたり、あんたみたいな育ちの人には分からないわよ的な対応をされたり、慇懃無礼な対応をされたり、ボクは弁護士なんていくらでも知ってるよ、例えば〇〇先生とか、で君はどんな感じなの?的なマウントを取られたり、色々なことがあるわけです。
弁護士になって以来、ほんの2年ほど前までの私は、こうした、相手方からの攻撃や、プライベートでも謎の攻撃(モラハラ的言動)を受けることがままあり、弁護士になるまでの人間関係では概ね可愛がられていたこともあって、
「何か私に悪いところがあるのかな・・・・?」
と自己肯定感をダダ下がりさせていました。
とはいえ、たぶん私は悪くない、と頭でも心でもどこかで思ってはいました。
そこで、自己肯定感を上げていくことに取り組むようになりました。
その過程では、それまで下がりに下がっていた自己肯定感を上げるために極端に逆方向に振れて、「私悪くないもん!」「攻撃をするのはあの人達の問題!」という感じになった時もありました。
いやまあ、悪くはないんですけどね。もちろん。そして、攻撃をするのは彼らの問題だ、っていうのも間違ってはいないのですが。もちろん。
ただ、私も、彼らも、誰も悪くないんです。実は。
攻撃をされた私が被害者で彼らが加害者、という話ではなく、どちらも悪くない。
そして、世界は自分が創っているのですから、彼らの言動を「攻撃」と捉えて傷つくのも、私が決めたことだ、ということなのです。この点、非常に理解し難いと思いますし、思考で理解できたとしても感情的感覚的に腑に落ちるにはさらにご自身の中のいくつかの抵抗を乗り越えなければならないので、理解できん!という方は、「ふーん、小川はそう考えてるんだね」くらいに受け流して下さいませ。
ていうか、私も、今でも攻撃されたら怒りますし(笑)自分を守るには怒りも必要なのです。女神様たちも怒ってるし!
話が若干逸れましたが、そんな感じで、私は攻撃をしてくる方々への対処として、自分を見つめて自己肯定感を上げる、という方法を選びました。
それ以前は、
私が女だからいけない、なめられる、彼ら彼女らの何か負の感情(嫉妬や脆弱な自尊心や誤った自己愛)や観念(男尊女卑、弁護士はこうするべきという思い込み等)を刺激してしまう、
いや、女でも、もっと私が強ければ、もっと賢ければ、せめて強そうだったら、こんなことにならないのに、
などと自分の中の女性性を否定しまくっていました。そして、特に相手方や裁判所に対しては、無理に強がり、ドヤるる感じのキャラや「私、弁護士ですけど?」的な高慢キャラを演じたりしていました。
今思えば、女性だからとかそういう問題ではなく、単に私が自分の女性性(優しさ、か弱さ、柔らかさ、あいまいさ、非論理的で感情的等)ゆえに自分が傷ついたと勘違いをして女性性を否定して嫌っていて、そういう周波数というか雰囲気を発しているから、
同じように、女性性を嫌っているがゆえに攻撃的になっている人を引き寄せてしまったのだな、と思います。
ですが、自己肯定感が上がり、
よくも悪くもこれが私だなあ、と認められるようになり、
自分の弱さや優しさや柔らかさや感情や感性は、ちっとも憎むべきものではなく、むしろ仕事においても長所になりうると受け入れることができるようになったら、
自然と、それまでの私が被っていた「弁護士」の仮面は消え、
プライベートでの私と変わらない自分で(あ、もちろん多少はキチンとしてますけど(笑))仕事をすることができるようになりました。
始めは、クライアントさんから。同業者へ。裁判所へ。
そして、相手方ご本人にも。
もちろん、私は、立場や法令上のルールというものがありますので、相手方の味方をすることはできません。
でも、事案にもよりますが、紛争の多くはもともと何らかの関係(時には家族など非常に親密な関係)にあった人同士で起こるものです。関係性が壊れることに傷ついているのは、当事者双方ともなのです。
このことに気がついてから、私は、クライアントさんはもちろんのこと、相手方の気持ちを想像し、できれば理解しようとするようになりました。例え代理人がいて会ったことがなくとも。
そうすると、不思議なことに、何か私の腑に落ちる感覚があった後は、紛争がスムーズに解決の方向に向かうことが増えました。
もちろん、すべてではありませんが、当社比では圧倒的に増えたと感じます。エビデンスはないけども!
そして、上でツイートしたように、時には感謝をして頂くことも。
ああ、そうなんだ、私、これがやりたかったんだ。
弁護士になって良かった。
心について学んで良かった。
と思うのでした。